月と太陽Ⅰ

「行きましたね。美月様?」

『ね、ねぇ、今の人、晴って…呼ばれてたよね?』

「え?あ、そうですね。それが?」

「美月様?」


やっぱり、あの時、私を助けてくれた……晴…なんだ。

そんな……どうして?人を連れ去るような人には見えなかった。

優しそうな人だったのに……どうして?


「美月様?」

『朔、満……力を貸して。ここから全員出る。話は後で全部するから。』

「はい。」

「畏まりました。」


まずは、そこの見張りの兵士達を眠らせなきゃ。


『朔と満は、後ろの人達に黙ってついてくるように言って。』

「はい。」

「はい。」


落ち着くのよ。陽元国では力は使いにくいかもしれない……。

でも!助けたい!だから!