月と太陽Ⅰ

「美月様……はい!」

「ですが……。」

『何?どうしたの?……朔?』

「……後ろをご覧下さい。」


後ろ?


『なっ、に、これ……皆…。』

「皆…連れ去られた者達です。それも……。」


…………月凜国の……民。


『これ、は……どういうこと?月凜国の民だけを連れてきたの!?』

「美月様!落ち着いてくんなまし!」


…そうだ。声を上げてはいけない……。


『うん……。それより、どうしたらいい?どうすれば皆ここから出せる?』

「それは……。」

「静かに!誰か来ます!」


ど、どうしよう……寝たふりとかするべき?

あ、その前に髪の色!

お願い、間に合って!ルナ、私の髪を黒に!

髪が光に包まれた。間に……合った……。


「へぇー。結構集まったね。」


声は……女性?

この人、この声、どこかで……。


「どれどれ…………ん?あんた、どっかで……。あんた、名前は?」


誰に言ってるんだろう……。


「あんただよ、黒髪に水色の目のあんた!」


私!?

朔と満が、私の前に出ようとしてる。

いけない!今正体がバレる訳にはいかない!

私が2人の前に出なきゃ!


『私の名前は……。』


ど、どうしよう!えーっと、沙夜は危ないから……。


「名前は?」

『美輝。』

「ふーん……人違いか……。あんた達、ちゃんとコイツら見張るんだよ!?」

「は、はい!晴さん!」


はる?晴…って……ま、さか。