月と太陽Ⅰ

「…さ……づき…美月様!美月様!!」


だ、れ?

満?


『……み、つ?』

「美月様!大丈夫でありんすか!?」

「美月様!私がわかりますか!?」

『満…朔……大丈夫。ここは?』

「ここは……おそらく、陽元国かと……。」

『え?どうしてわかるの?』

「月凜国の民は、陽元国で力はあまり使えません。逆に陽元国の民も、月凜国で力はあまり使えません。王は…少し使いにくい程度でしょう。」

『嘘……なんで?私達、月凜国の宿にいたよね!?』

「お静かに!ここは、地下です。声が響いて聞こえてしまいます。」

『ごめん……。』

「香炉に強い眠り薬を混ぜたのでありんしょう。……わっちらの責任でありんす。」

「申し訳ございません、美月様。」

『そんな、謝らなくて大丈夫だよ。』

「いいえ、美月様をこんな目に合わせてしまいました……。」

『大丈夫だよ?気にしないで。とにかく、皆でここから出ることを考えよう?』