「それから、さっき、歓迎会の話してたよね。亜湖、歓迎会来るよね?亜湖の飲み会の出席率、すごく悪いんだって?」

長井は、もう気分を切り替えて、違う事考えてる。


「えっと、去年まで試験勉強してたから、こういうのずっと断ってたの。だから、出席するの自体は、そんな嫌いって訳じゃないよ」



「長谷川課長は、参加こういうの参加してたんだろ?」


「多分、参加してると思うけど、どうかな?」
どうだったか、覚えてない。


「勉強中って、受験勉強中ってそんなに時間なかったの?じゃあさ、亜湖、課長とどうやって過ごしてたんだよ?」


「どうしてたかって言われても……普通だよ」


「課長と会わなくても、平気だったんなら、普通じゃない」


「毎日、会社で顔を合わせるから、
大丈夫だったのよ」
確かに、課長、この心配性を納得させるには、口裏合わせるだけじゃ全然だめだ。