オフィスに戻ると、すでに長井は席に着いて、誰かと電話で話していた。
彼は、受話器を肩で支え、パソコンの画面を見ながら、器用に文字を入力している。
私は、自分の机に置かれてる、ご老体のパソコンをスリープ状態から、目覚めさせようとマウスを動かす。
反応がない。キーを叩いてみたけど同じだ。
昼休みの間、少々時間のかかる処理をさせておいた。10分くらいで終わるだろうと思って、処理中のまま外に出た。
それが、戻っても画面は真っ暗なまま……
何の反応もない。
「ん?」
マウスをいくらいじっても、老体にペシペシといくらムチ打って見ても、目覚める気配はない。
電源を入れ直してる間、隣の席のピカピカの銀色のパソコンが目に入った。
長井が、リズミカルにキーを叩き、
「少々、お待ち下さい」
なんていいながら、うちのご老体には、決してさせられないような、乱暴な扱いをしてる。
私なら、もっと可愛がってあげるのに。
彼は、受話器を肩で支え、パソコンの画面を見ながら、器用に文字を入力している。
私は、自分の机に置かれてる、ご老体のパソコンをスリープ状態から、目覚めさせようとマウスを動かす。
反応がない。キーを叩いてみたけど同じだ。
昼休みの間、少々時間のかかる処理をさせておいた。10分くらいで終わるだろうと思って、処理中のまま外に出た。
それが、戻っても画面は真っ暗なまま……
何の反応もない。
「ん?」
マウスをいくらいじっても、老体にペシペシといくらムチ打って見ても、目覚める気配はない。
電源を入れ直してる間、隣の席のピカピカの銀色のパソコンが目に入った。
長井が、リズミカルにキーを叩き、
「少々、お待ち下さい」
なんていいながら、うちのご老体には、決してさせられないような、乱暴な扱いをしてる。
私なら、もっと可愛がってあげるのに。


