「何してるのって」
「手を離せよ、仕事中だ」
長井は、一応、私達とちがって主任という肩書きを持ってる。
でも、太田さんは、先輩だ。
「ああ、ごめん。ちょっと今回の件で質問があって」
太田さんは、長井の威圧的な態度に逆らうふうもなく、申し訳ないと下手に出ている。
「だったら、俺に聞いてください。その件は、心配していただかなくても、大丈夫です。亜湖、悪いけどそこの席空けて」
長井は、私と太田さんの間に入ってきた。
図々しいくらい堂々として。
「じゃあ、次。ちょうど長井が来たから説明してもらおう」
「資料見せていただけますか?」私は太田さんから資料を受け取った。
太田さんが、仕事モードになる。
「ああ、それは、契約解除になった場合の約款通り違約金の見積もり」
「やっぱり結構かかるな」
「まあ、規定で5%から10%って線だとどうしてもな」
「そっか」
「どうかしたの?」
「うん、古くからある旅館なんだけど、大規模な改修を予定しててたんだ」
「温泉旅館?」
「そう」
「そこは、前任の営業と折り合いが悪くて、こっちに赴任してすぐに前任者から引き継いだんだけど、挨拶に行ったら、いきなりお宅とは、契約を解除したいって言われたんだ」
「それで?どうしたの?」
「ああ、せっかく来たから、解除する理由だけでも教えていただけませんかっていうことになって、話を聞き出すと、ちゃんとヒヤリングができてなかったり、うちの対応が悪かったりで、向こうの言い分も最もなんで、結局俺が謝った」長井が説明してくれた。
「そっか。長井、そんなことがあったんだ」
「そんで?どうするの?」
「改修工事、うちでやることになった」
「えっ?なんで?だって、たび重なる不信感から契約を解除したいっていわれたんだろ?」
「ああ。だから、一からヒヤリングして、まったく違うものにする。誰だって、無理やり押し付けられた建物を『自分の建物だって』言えないだろ?だから設計からやり直す」
「お前、そんなことしてまた断られたらどうするの?」
「まあ、その時はその時。これから、設計担当者と現地に行ってくる」
「手を離せよ、仕事中だ」
長井は、一応、私達とちがって主任という肩書きを持ってる。
でも、太田さんは、先輩だ。
「ああ、ごめん。ちょっと今回の件で質問があって」
太田さんは、長井の威圧的な態度に逆らうふうもなく、申し訳ないと下手に出ている。
「だったら、俺に聞いてください。その件は、心配していただかなくても、大丈夫です。亜湖、悪いけどそこの席空けて」
長井は、私と太田さんの間に入ってきた。
図々しいくらい堂々として。
「じゃあ、次。ちょうど長井が来たから説明してもらおう」
「資料見せていただけますか?」私は太田さんから資料を受け取った。
太田さんが、仕事モードになる。
「ああ、それは、契約解除になった場合の約款通り違約金の見積もり」
「やっぱり結構かかるな」
「まあ、規定で5%から10%って線だとどうしてもな」
「そっか」
「どうかしたの?」
「うん、古くからある旅館なんだけど、大規模な改修を予定しててたんだ」
「温泉旅館?」
「そう」
「そこは、前任の営業と折り合いが悪くて、こっちに赴任してすぐに前任者から引き継いだんだけど、挨拶に行ったら、いきなりお宅とは、契約を解除したいって言われたんだ」
「それで?どうしたの?」
「ああ、せっかく来たから、解除する理由だけでも教えていただけませんかっていうことになって、話を聞き出すと、ちゃんとヒヤリングができてなかったり、うちの対応が悪かったりで、向こうの言い分も最もなんで、結局俺が謝った」長井が説明してくれた。
「そっか。長井、そんなことがあったんだ」
「そんで?どうするの?」
「改修工事、うちでやることになった」
「えっ?なんで?だって、たび重なる不信感から契約を解除したいっていわれたんだろ?」
「ああ。だから、一からヒヤリングして、まったく違うものにする。誰だって、無理やり押し付けられた建物を『自分の建物だって』言えないだろ?だから設計からやり直す」
「お前、そんなことしてまた断られたらどうするの?」
「まあ、その時はその時。これから、設計担当者と現地に行ってくる」


