そろそろ、恋始めませんか?~優しい元カレと社内恋愛~

お弁当を食べ終えると、美香ちゃんが、早速仲間を連れて、長井に話しかけに行った。

彼は、コンビニで買ったお弁当を半分だけ食べて、パソコンの画面を真剣に見ながら、素早くキーを叩いていた。

いろいろ処理がたて込んでるな。


私は、美香ちゃんに、長井は忙しそうだから、また今度にしようと声をかけようとした。

「長井さあ~ん」

私の後ろから、力が抜けそうになるくらいの甘えた声で美香ちゃんは、長井に突進していった。

集中してた長井は、美香ちゃんの声に無反応で、キーを叩いてる。

多分、すぐに仕上げなきゃいけない資料があるのだろう。彼は、ものすごい集中力で、美香ちゃんを無視している。

他人事だと思ってた私も、さすがに涙目になってる美香ちゃんの事がかわいそうになった。

「美香ちゃん、おいで」

私は、美香ちゃんをこっちにおいでと呼ぶと、デスクの上のパソコンを起動して、じっと立ち上がるのを待った。

「ここでいい?」

「はい。ありがとうございます。亜湖さん」恋する女の子は、好きな人が横で仕事してるだけで嬉しいよね。

横で、長井が、ふうっと大きなため息をついた。