通信制高校の編入式。






会場である体育館には、想像を超える編入生たちがいた。





スーツ、なんちゃって制服、派手な、地味な私服。





赤髪、金髪、黒髪…





個性的な高校生たちばかりだ。




尾崎歌音は、不安で仕方なかった。





ここを再スタートの場所に選んで、正解だったのだろうか。




蘇ってくるあの時の思いを消し去ろうと、爆音のヘッドホンを耳にかける。