体育館を出てすぐ、高遠くんと内村さんがこっちに向かってくるのが見えた。 桜井くんも気付いて気まずそうに立ち止まる。 「桜井くん、行こ」 私は桜井くんに笑いかけた。 気にしちゃいけない。 慣れろ。 慣れろ、柚香。 私にはたくさんの仲間がいる。 心配してくれる友達がいる。 一緒に笑ってくる友達がいる。 それだけで十分でしょ。 それだけで十分だよ。 まっすぐ前を向いて、2人とすれ違う。 私が下を向いて小さくなる必要は ないんだから。