オレとアイツ


朝日side



プルルルルルル



ー「おかけになった電話番号は……」



「朝日、繋がった?」



「全然。なんでだ?」



朝8時


いつもは倉庫に集合して学校に行ってる時間だ。



だけど、いつまで経っても海月は来ない。



花鈴に至っては、おばさんが言うに朝起きたら既に居なかったらしい。



どうなってんだ?



「嫌な予感がする」



一成のこの予感、百発百中で当たっちゃうんだよなー。



そう思って倉庫に調べさせようとしたら



プルルルルルル



俺の電話が鳴った。



非通知だ。



「誰だ」


ー「どーもどーも。佐々木朝日総長さん。俺は飛鳥の総長。」



「飛鳥だ?なんでお前が……」



爽と一成も只事ではないと思ったらしい。



ジェスチャーでスピーカーにしろと言われ、スピーカーにする。



ー「おたくの副総長とお姫様、俺たちが預かってる。返してほしけりゃ俺たちの倉庫まで来るんだな。ぎゃはははは」



ブチッ


飛鳥の総長の笑い声を最後に電話は切れた。



「爽」


「了解」


爽に飛鳥の倉庫の場所を調べさせる。



「一成」


「はいよ」


一成には面子の直ちに全員集めさせる。