「花鈴…ごめん…」
「海月君の所為じゃないよ!悪いのはあの男だもん!」
「あぁ…そうだな」
そろそろ朝日達も俺たちが居ない事に気付いてるはずだ。
俺が捕まったのは夜中。
今は太陽が昇ってきてるから朝だろう。
そのうち、あと何時間かしたら朝日達が来るはずだ。
それまでにどうにか……
ズキッ
「っっ……!」
やべぇ。肋にヒビ入ったかも。
呼吸が地味に苦しい。
呼吸するだけで骨に響く。
こんなんじゃ手首の縄を解く事さえ出来ない。
ちっ……
副総長がこんなんじゃ、アイツの言った通り面子に示しがつかねぇ。
だせぇな、俺。
「花鈴」
「どうしたの?海月君」
「少し、寝かせてくれ…」
「…うん。分かった。」
プツリ
俺の意識は途絶えた。


