放心状態のまま、時間が過ぎていった。
暫くすると
「花鈴……」
朝日達が屋上に来た。
なにかを悟ったのか、いつものおちゃらけた雰囲気はない。
「えへへ。フラれちゃった」
「そうか……」
眉を下げて、私の頭をポンポンする朝日。
「あいつ……」
海月君は、何故か怒っている。
「夢月は、なに考えてるか分からないね…」
「両思いだと思ったんだけどなー」
なんでフラれたのかと、不思議に議論している爽君と一成君。
珍しくシンとする私たち。
ピンポンパンポーン
『これを持ちまして、青涼祭終わりにします。ご来場されたお客様はーーーーーー』
こうして、私達の胸にモヤモヤを抱えたまま、文化祭は終わっていった。