オレとアイツ


「気持ち良い……」



少し太陽が眩しいけど、それ以上に空が綺麗で気持ちよかった。




「ねぇりんりん」



「なに?夢月君」



「りんりんは、好きな人居る?」



「……居るよ」



「そっか……」



会話がそれで終わった。



夢月君はなにかを考えてるみたいだ。



秘密の多い夢月君。

自分の気持ちを滅多に話さない夢月君。

本当は、誰よりも周りを見ている夢月君。

時々、海月君を見て寂しそうに笑っている夢月君。



そんな夢月君の事が、私は好き。



大好き。



もう、いいよね?



「夢月君」



「ん?」



「好き……」



ヒュッと風が吹いた。



寝っ転がっているから、夢月君の顔は見れない。



どんな表情をしているのか気になる。



勢いにまかせて、私は夢月君に跨った。