オレとアイツ


「そこのお客さーん。俺たちじゃ役不足?」



「俺たちが素敵な時間を過ごさせてあげる」



なにをするのかと思ったら、あの面倒くさい女子達の相手をし出した朝日と爽。



アイツと花鈴にウィンクまでしている。



ある意味尊敬するわ。



「は、はいっ」

「うそっ。朝日様と爽様がっ」

「むしろ嬉しいです!」



「はいはーい。俺たちと喋りたい女の子皆おいでー」



朝日がそんな声を掛けるや否や



「「「「きゃーーーー!」」」」



教室に入りきらないくらいの女が集まってきた。



最早これ、ホストクラブでもなんでもない。



ただのファン会みたいな。。。



教室の端で暫く二人の事を眺めることにした。



なんか、朝日と爽を囲んで楽しそうに話している。



主に朝日と女子達が。


なんなんだこの状況。


クラスの奴らもなにがどうなっているのか分かっていない感じだ。



ハテナマークを頭に浮かべている。



あっ、爽があまりにも煩い女子達に限界迎えたらしい。



「おつかれ」



俺のところに戻ってきた。