オレとアイツ


とりあえず教室ん中入ってみることにした。




「ようこそー!ご指名誰にします?」



ボーイらしきスーツ姿の男に捕まった。



「あ?No. 1から3まで」



アイツの事は正直指名したくなかったけど、花鈴の為だ。仕方ない。



「指名出来るのは一人だけでして……」




「ちっ。もういい。朝日ー!爽ー!来たぞー!」




自分でも迷惑な客だと思うけどいいや。



文化祭だから許してくれ。



何気にテンションが上がってたりする。


教室全体に響く声で呼ぶと



「はいはーい」



「海月、迷惑でしょそんなことしたら」



「あっ、りんりんいらっしゃーい」



案の定朝日達出てきた。



アイツも何故か来やがった……まぁいいや。




「さぁ花鈴姫様。お手をどうぞ?」



「え、あ、はい」



朝日に手を差し出され、戸惑いながらもしっかりと握った花鈴。



「2名様ご案内しまーす」




「ちょ、俺は無視かよ!」



朝日め。花鈴と二人でスタスタと行きやがった。



「まぁここホストクラブだしね一応。海月はオマケだよオマケ」




「………」



「ひでぇ」



席まで案内されると、朝日が花鈴に茶を出してた。