夢月は海南高校きっての女好きだ。
学校に居る女全員喰ったなんて噂があるくらいの。
保健室に入るわけにもいかないので、屋上に行く事にした。
空青いなー
なんて思いながらボケーっと空を見上げる。
なんか俺、病んでる人みてぇ。
コンクリートに寝っ転がって目を閉じる。
そのまま俺の意識は遠退いていった。
プルルルルルルルルルルルルルルルルルルルル
「………長ぇ」
スマホの着信音で目が覚めた。
空はほんのりと赤くなっていた。
どんだけ寝てたんだ俺
「もしもし」
ー「あっ、海月?…おい!海月出たぞ!…お前どこほっつき歩いてるんだよ。もう放課後だぞ?」
着信の相手は一成だった。
「まじ?今からそっち行くわ」
ー「おぅよ」


