オレとアイツ


俺たちも準備手伝ったさ。



「海月くぅん。服のサイズ測りたいからちょっといぃい?」




「………あぁ」




服のサイズ測る時本当に最悪だったけど。



甘ったるい香水が俺の身体に纏わりつく感じ。



本当に最悪だった。



何度でも言う。最悪だった。



そんなこんなで文化祭当日。



朝から文化祭の直前準備で賑わっている学校内。



「海月君はこれに着替えてね!」



そう言って女子に渡された服に更衣室で着替える。




「………………………」



元々女顔なのは自覚してたけどさぁ……



自分で言うのもあれだけど違和感なくね?



え、俺泣いていい?



そんな事を思いながら教室に入る。



ガラガラガラ



「「「「「……………」」」」」



何故か顔が赤くなるクラスの奴ら。



「ちょ、誰だよあの美少女」

「あんな奴うちに居たか?」

「やばくね?」



「おい」



コソコソと話してる野郎共の間に入る。



「お前、もしかして有川か?」



「そうだけど」



俺がそう言うと



「マジで!?」

「ちょ、なにあのクオリティ」

「ヤバくない!?」

「マジで女じゃん!」

「ちょー美少女!」

「元が良いとあーなるのか」

「女にしか見えねぇ」