それ以上語るつもりはないらしい麗って女。



「それでは私は失礼します」



「送るよー」



「迎え呼んでるので大丈夫です。ありがとうございます」



「迎え何処に呼んでるの?」



「ここのすぐ近くです」



「じゃあ大丈夫か。またねーん」



俺たちは倉庫の入り口まで見送ることにした。




朝日はどうやら麗って女を気に入ったらしい。



麗って女を見送って、幹部室に戻る。




「ふっふふふふーん」



花鈴が上機嫌だ。



恐らく、麗って女がアイツの彼女じゃないと分かって機嫌が良いんだろう。



「今日は私が皆のご飯作るね!」



「ハンバーグがいい」



「りょーかーい」



花鈴は鼻歌を歌いながらキッチンでハンバーグを作っている。




「ふぅ……」



取り敢えず、花鈴は失恋じゃなかったし一件落着。