オレとアイツ


花鈴も元どおりになってアイツと楽しくお喋りしている。



♪〜♪〜♪〜♪



「もっしもーし」



6時間目が始まるチャイムが鳴ると同時に、アイツのスマホに着信が入った。



「………ん?うん……はいはーいじゃあねーん」



「なんかあったのか?」



「ちょーっと用事入っちゃったから俺帰るわー。じゃあねーん」




鞄を持って秒速で帰っていったアイツ。



秒速で帰るくらいなんだから大切な用事なんだろう。




下校時間になり、俺たちも帰る支度をする。



校門に行くと、アイツと仲良く帰っていったあの美少女が立っていた。




「おいあれって……」



「おいおい夢月は居ぇぞ」



「俺たちが知らせるしかなくない?」



「話しかけてみっか」




花鈴は完全に女の顔をしている。



切り替え早っ



敵意剥き出しっつーかなんつーか……なぁ?