「朝日どう思う!?夢月君が特定の彼女作らないの分かってたけどさぁ。そりゃあんな可愛くて綺麗なお嬢様が彼女じゃ私らなんて見向きもしないわ!もうさぁ…こんなに好きなのに…なんでよぉ!……うわぁぁぁぁぁん」
挙げ句の果てに泣き出した花鈴。
失恋して情緒不安定らしい。
「あーはいはい。よしよし。」
面倒くさそうにしながらも花鈴の介抱する朝日。
「ヒック…夢月、君……好きなのにぃ……」
2時間してやっと寝てくれた花鈴。
もう二度と花鈴に酒を呑ませないと誓った俺たちだった。
結局俺たちは全員倉庫に泊まって雑魚寝した。
朝起きると
「酒臭っ」
倉庫全体が酒臭くてとてもじゃないけど鼻を摘まずにはいられない。
面子も下でまだ寝てるし。
どうやら起きたのは俺だけらしい。
やることもないし、散らかっている空き缶を片すことにした。


