オレとアイツ


帰りは朝日とアイツと花鈴は車で倉庫まで帰った。



バイクは面子に任せた。




倉庫に着いて幹部室に行くと、花鈴が居なかった。




「花鈴は?」




「シャワー浴びてる」



部屋の空気は重い。



花鈴を守れなかったという事実を、それぞれ重く受け止めているからだ。




暫くすると花鈴が帰ってきた。



「花鈴、すまねぇ」



朝日に習い、俺たちも頭を下げる。



「みんな顔上げてよ!悪いのは一人で出歩いた私だし……」




「なんで一人で出歩いた?あれほど一人で外に出るなって言ってあるよな」




「無償にプリンが食べたくなって……コンビニ近いし大丈夫かなって……ごめんなさい」




「はぁ……」




危機感なさすぎだ花鈴は。




呆れを通り越して脱力だ。




「んで?りんりんはあのクズに何されたの?」




ビクッと、花鈴の肩が上がった。