バキッ
ドコッ
ガンッ
10分程で決着は着いた。
俺たちの圧勝だ。
気絶している幹部共を置いて、急いで花鈴の居場所を探す。
「花鈴!どこだ!?」
アイツが開けたんだろう。
部屋のドアが全て開いている。
耳を澄ますと、一番奥の部屋から微かに花鈴の泣き声が聞こえた。
「っ……ーー……」
「「「「花鈴!」」」」
部屋の中に入るとそこにはーーーーー
下着姿でシーツに包まった花鈴を抱き締めているアイツの姿があった。
相手の総長はと言うと、血だらけで伸びている。
この短時間で何したんだよアイツ……
「み、んなっ……」
花鈴は俺たちの存在に気がついた。
「もう大丈夫だ。花鈴。よく頑張ったな」
朝日はフワッと笑い花鈴の頭を撫でる。
「帰ろう。俺たちの居場所に。」
早く、花鈴を安心させてやらないと。


