「また来てもいい?」
「もちのろーん」
その日から、夢月君は倉庫にたまに来るようになった。
それから半年。
夢月君とは最初の頃より距離が近くなったと思う。
頃合いだと思い、ついに聞いたのだ。
私は朝日に言われた通り、さりげなく聞いた。
「ねぇ夢月君」
「どうしたの?りんりん」
「海月君の事、どう思ってる?」
朝日達も、真剣に夢月君の答えを待っている。
「別になんとも思ってないよ。」
微かに殺気を纏った夢月君。
心臓が嫌な音を立てた。
「そ、っか……」
シンと静まり返る。
「やだなぁりんりん。そんな顔しないで?りんりんは笑ってないと。」
クスクスと笑い、私の頬を撫でる夢月君。
違う意味でドキドキとする。


