海月君の顔は浮かない。
倉庫に着くと、メンツの皆が騒めきだす。
「おいあれって……」
「海月さん危ないっす!」
「見ちゃダメっす!」
「「「「ドッペルゲンガー!」」」」
……うん。あれだよね。
ちょっとメンツの皆、頭が弱いのだ。
まぁ楽しそうだからいいんだけどね?
「ははっ。俺、コイツの双子の兄貴。夢月って言うんだ。よろしく」
夢月君は面白そうにカラカラと笑っている。
海月君の事は見ないけど、指を指して正体を明かした夢月君。
海月君はその事に目を見開いている。
「海月さんのお兄さん!?やべぇちょーそっくりじゃん!」
「ドッペルゲンガーじゃなかった」
「よろしくっす!」
メンツには高評価だったらしい。
すぐに仲良くなった皆。


