その日はそれで解散になった。
次の日、私たちは学校に着いて夢月君を探す。
探すと言うか、一目見て居場所が分かった。
だってさ、
「夢月くぅんこっち向いてー!」
「一緒に写真撮ろー!」
「どんな子タイプ?」
「地元どこぉ?」
1年フロアの一部に、人集り出来てるんだもん。
その中心に、夢月君はいた。
女子の人集りは、私たちを見つけると
「「「きゃーーー!」」」
またもや騒ぎ始めた。
そして、勘のいい女子は
「あれ?夢月君と海月君って顔が……」
「一緒…?てか瓜二つ?」
こうも気づき始める。
「松山夢月だよな。俺、同じクラスの佐々木朝日だ。よろしくな!」
「俺も同じクラスの水谷爽。よろしくね」
「俺隣のクラスの倉中一成だ!よろしくな夢月!」
「C組の相馬花鈴です。よろしくね?」
朝日曰く、まずは友達になろう作戦らしい。
友達にならないと深い事は聞けないから。


