「それで話って?」
「おーそーだそーだー。思い出したぞー。お前らってよりも俺は夢月の愛しいの愛しい海月クンに話があるわけよー」
「な、なんですか?」
「ほんとーにヤクザになる覚悟あるかー?」
ゆるく喋ってるくせに、殺気を器用に出している翔さん。
さすが強いだけある。
喋ってる感じ全然そわな風には見えなかったけど。やっぱ本物だ。
「あります」
「おーじゃーなー?とりあえずー海月クンの家に行ってーご両親……間違えた。あのクソ共から了承取ってー俺ん家にお引越ししまーす。それが今日の流れでーす。」
「あ、はい」
「んでその後はー、お前らのお姫様助ける為に怒り狂いながら仕事をしている夢月ちゃんのストッパー役として海月クンには働いてもらいまーす。おっけーい?」
「お、おっけーい?」
「お、ノリいーねー海月クン。てことでー、海月クン借りまーす。んじゃ行こーねー。まったねーん」
「じゃ行ってくるわ」
「おぅ。行ってこい」
朝日達に背中を押され、俺は翔さんの後を着いて行く。
倉庫の外に停められてた車に乗る。
「じゃー出発しんこーう」
翔さんの合図で車が動き出した。


