「失礼ですけど、どうやってここまで？」
爽が翔さんをソファへ招き質問する。
「あーっとなー。俺が夢月の兄で海月の兄になりますよーって言ったら普通に通してくれたぞー？あいつら良い奴らだなー」
………ゆるい。ものすごくゆるい。
「そうですか……」
下の奴ら、あとで説教だな。
これが嘘で、敵だったらどうするつもりなんだか。
翔さんが良い人で敵じゃなくて良かったものの。
「爽ー。人の気配がすんだけど誰だー？」
これまたゆるい喋りの野郎。朝日が登場。
「海月ー！人間の匂いがするぞ！」
朝から野生の勘を働かせた一成も起きて来た。
一気に騒がしくなった幹部室。
「まぁお前らも座れ座れー」
いや、翔さん。なんで貴方が我が物顔で座ってるんですか。
