オレとアイツ


その後落ち着いた花鈴はまた寝息を立てて寝てしまったので、俺たちも帰る事にした。


倉庫に戻れば、花鈴を心配して俺たちに状況を聞きにくる面子達。


「花鈴、まだ安定してねぇんだ。暫く俺たちだけで様子を見る。花鈴が元気になったら、お見舞い行ってやってくれ。」


その朝日の言葉に、元気のない面子達は幾分元気になる。


「もちろんっす!」
「絶対行くっす!」
「花鈴さん早く元気にならないかなー」
「俺一番に行くからな!」
「あ?俺が一番に決まってるだろ!」
「俺が最初だぁぁぁぁぁ」


花鈴、お前にはこんなに仲間が居るんだ。


早く元に戻れよ。


次の日、朝っぱらから下が騒がしい。


まだ朝の7時なんだけど……なにしてるんだ?


起きているのは俺と爽だけ。


朝日と一成はまだ夢の中だ。


ガチャ

中に入って来たのは


「翔さん、ですよね?」


夢を救ってくれた、翔さんだった。


「おぅよー。朝からすまねぇなー。ちーっと話があるんだよなー」


夢の緩い喋りは、翔さんを真似たものだと言っていた。


やっぱ本家はものすごく緩い。