オレとアイツ


「ちょっと殺してくるわ」


そう言って立ち上がった夢。


「ちょ、ちょい待とう!落ち着こう!な?夢月。なに "ちょっと出かけてくるわ"みたいなノリで言ってるわけ!?怖いから!」


必死で夢月を止める朝日。


「りんりん、レイプされたの?そしたらそいつら殺しに行くけど。」


「いや、その線はまずないと考えていい。花鈴には外傷が全くないんだ。ヤラれたのは精神だけ。だから尚更タチ悪い」


「5日ちょうだい。その間になにがあったか調べる。あぁそれと海」


「なんだ?」


夢が普通に俺の名前を呼んでくれた事が嬉しくて、それだけで頬が緩む。


「本当に、俺たちの世界に入る覚悟ある?」


「あぁ。」


「そ。分かった。んじゃ俺帰るわー。りんりんのお見舞い明日行こっかなー」


「俺たちもちょうど行くから一緒に行こうぜ」


「おけおけー。んじゃまたねーん」


鼻歌を歌いながら帰って行った夢。


俺たちもその日は解散になった。