オレとアイツ


やだっやだよぉ


「グスッ……グスッ……」


夢月君は花鈴さんを優しくベッドに降ろして、上半身裸になった。


それから花鈴さんの服もキスをしながら丁寧に脱がせて


愛撫をされて感じてる花鈴さんの声が部屋に響く。


こんなのっ、聞きたくない…!


目を瞑っても嫌と言うほど部屋に響く花鈴さんの喘ぎ声。


『む、つきぃ……』


花鈴さんは夢月君に何かを囁くと


『花鈴、愛してる』


夢月君はそう言った。


この時の私は、夢月君がスパイだとかそんなのもう頭の片隅にもなくて。


ただただ絶望を味わった。


好きな人が自分じゃない誰かを…しかも同じ名前の人を愛してると言いながら抱いてるのを見るなんて……


こんな拷問、死んだ方がマシだ。



止まる事なく溢れる涙。


それを止める術を知らない。


「夢月君やだよぉ……やめてよ…やだぁ!」


遂に2人は一つになった。


なった瞬間


『くっ……』


夢月君の苦しそうな声が聞こえる。


花鈴さんの声は更に大きく、甲高くなる。