オレとアイツ


『夢月ぃ……!』


嘘泣きをして夢月君に抱きついた花鈴さんは、モニターの、私の方を見てニヤリと笑っていた。


あの女……


闘志がメラメラと燃える。


動けないしなにも出来ないけど。


悔しいっ…!


『よしよし。落ち着いた?』


『グスッ……うん』


『じゃあ俺仕事あるから帰……どうしたの?花鈴』


仕事があると言って帰ろうとした夢月君をまた抱きついて止めた花鈴さん。


『1人、怖いの……一緒に居て』


『んー、困ったなぁ』


あんな弱ってますアピールしたら男なら誰だって戸惑うし騙される。


『夢月……抱いて』


『はぁ……一回だけね』


やだ、やだよ夢月君。


花鈴さんなんて抱かないでよ!ねぇ!


私の声は、どんなに叫んでも届かない。