オレとアイツ


「私に、なんの用ですか」


思いの外低い声が出たと自分でも思う。


「そんなに警戒しないでよね。ふふふっ。」


絶対に何かを企んでいる花鈴さん。


「あなたも、花鈴って名前らしいじゃない」


「………そうですね」


「聞けば漢字も同じだとか」


「……へぇ」


漢字まで一緒なのか…嫌だなぁ


「それに貴方、夢月の事が好きなんでしょ」


疑問形ではなく、肯定文だった。


確実にこの人は、私が夢月君に抱いてる気持ちを知っている。


「…………」


「あらだんまり?図星よねぇ?ふふふっ。でも、夢月と結婚するのは私よ?邪魔な害虫は排除しなくちゃいけないの」


なにが楽しいのかくすくすと笑っている花鈴さん。


「だから、なに」


「私と契約しましょ?」


「契約…?」