学校にて
俺たちは夢をいつもの溜まり場に呼び出した
帰り捕まえて倉庫に連行しようと思ったけどあのクソ女が居るからダメなのだ。
「やっほー。どーしたのー?」
「おぅ夢月。とりま座ってくれ」
夢が座ると、俺たちの間に緊張が走る。
「夢月はさ、あのクソ女の事好きなの?」
「婚約者だもーん。好きに決まってるじゃーん?」
夢は、きっと俺にしか分からない貼り付けた偽物の笑顔を浮かべている。
「花鈴から聞いたぞ。解決したい問題ってクソ女の事なんだろ?」
「……………くすくす。やっぱ朝日達には分かっちゃうかぁー。俺、上手く騙してたはずなんだけどなぁ」
「俺たちも騙されてたんだけどよぉ、花鈴が昨日思い出したっつうから」
夢は、間があったものの白状してくれた。
「りんりん、たくさん泣かせてごめん」
「大丈夫だよ夢月君。ちゃんと、真実を話してくれるなら」
「もちろん話すよー」
やっぱ、夢が花鈴を見る目は他の女を見てる目と違う。
俺たちには見せない優しい表情っつーかなんていうかそんな感じ。


