「夢月くん……ヒック……好き、だよぉ…ヒック」
今日も夢を想って総長部屋で泣いている花鈴。
「なぁ」
「あ?」
「俺、もう耐えられねぇ」
「俺は夢月が許せねぇ」
「俺はこれ以上見るに耐えられない」
「俺は…これ以上あのクソ女を許せねぇ」
朝日、一成、爽、俺
気持ちは固まった。
明日、俺たちは夢に真実を聞く。
「あのな、お前ら」
俺しか、きっと気づいてない事実
「なんだ?」
「夢は、きっとクソ女に脅されてるんだと思うんだ。」
「なんでた?夢月は自分からあのクソ女ん所行ってるじゃねぇかよ!」
「夢、最近笑ってない」
「笑ってるじゃねぇかいつも」
「瞳が、笑ってないんだ…それに、あいつ、日に日に痩せていってる」
毎日日に日に窶れてるように見える夢。
きっとあの様子じゃ飯もロクに食ってないはずだ。
俺が、俺たちが救ってやらないと。


