オレとアイツ


ピロン♪



一成からLINEが来た。



【もうオッケー!】




どうやら話は終わったらしい。




俺は空き教室に戻った。



朝日達の顔を見ると、なんか微妙な顔をしていた。




夢月は一成とバカをやっている。




「んじゃ俺行くわ」




「もう行くのかよ」




「子猫ちゃんに呼び出しされてんのよ」




「モテる男は辛いねぇ」




「じゃあねーん」




ヒラヒラと手を振って空き教室を出た夢月。




花鈴はショボンと元気がなくなった。




だって、呼び出しって言ったら告白だろ?




好きな人が違う女に告白されに行くなんて知ってて、何も出来ない自分に苛立ってるんだろうきっと。




「んで、アイツはなんて言ってたんだ?」




俺はさっそく本題に入った。




この中でアイツの返答を一番気にしていたのは、俺なのかもしれない。