「…海がこっちの世界に来るなら、俺は陰からじゃなくて堂々と正面から守る事が出来るようになる。だったら、1人も2人も一緒だからりんりんの事も俺が何者からも守って行きたい。だけどりんりん…」


「ん?」


「解決しなくちゃいけない問題があるんだ。朝日達にも、迷惑をかける。一番はりんりんに迷惑をかけちゃう。少しだけ、待ってて。その問題が解決したら、俺はまたりんりんに告白するから。」


待っててくれる?


不安気に聞く夢月君。


「もちろんだよ!何日でも何ヶ月でも何年でも、ずっと、ずーっと待ってる。」


「りんりんが俺の好きな人で、本当に良かった。好きだよりんりん。今はこれで我慢してて」


そう言って近づいてくる夢月君の整った顔。


そして……チュゥ


私の唇に当たらないギリギリの所にキスをした。


「んな、な、うぁ、き、きききききキス、された……?」


「くすくす。りんりんドモり過ぎー」


「だ、だだだだだって夢月君が……!」


「じゃー朝日達待ってるし戻ろー」


いつもよりご機嫌な夢月君と顔が真っ赤な私。


「ただいまー」


「おぅ。遅ぇじゃねーかよー。ん?花鈴どーしたんだ?」


「夢月お前なんかしただろ」


「ふふふっ。ヒーミツ」


こうして1日は過ぎていった