「嘘………」


冗談で言ってるようには見えないよ?


だ、だけどさ、夢月君が私の事好きなんて…そんな夢みたいな事ある!?


え、私夢見てるのかも


思いっきり頬を引っ張る。


「痛い……」


「くすっ。りんりん、夢じゃないよ?現実」


「夢、じゃない……?」


「そうそう。夢じゃないよ」


思考がショートした。


絶対顔真っ赤だ私


「……!」


「俺さ、文化祭の時恋しちゃダメだって言ったじゃん?」


「う、うん」


「理由は海と一緒で、俺の女になったら狙われて危険な目に合うから。だから、俺は"彼女"って言う存在を作ったことがないんだ。
りんりんから告白されて、死ぬほど嬉しかった。だけど、やっぱりんりんを危険な目に合わせたくない。だからあの時は断ったんだ。ごめんね?りんりん」


「じゃ、じゃあ今…は?」


あの時は、って事は、今は違うって事だよね?