オレとアイツ


夢月が完全に倉庫を出たのを確認して、話を始める。




「よし花鈴、よく聞け。」




「どうしたの?」




朝日が代表して話をする。




「明日、夢月に海月の事をどう思ってるかさりげなーく聞け」





「いいけど…今更じゃない?」




「今更でいいんだよ。いいから聞け。」




「はいはい。」




さすが幼馴染。



朝日に塩対応だ。



まぁいつもの事だけど。





そんなこんなで次の日




学校に着いて、朝日が空き教室に夢月を誘った。




俺はトイレに行くと言って空き教室を出た。





アイツが俺をどう思ってるのか、すげぇ気になる。




また、昔みたいに、近所で有名な仲のいい双子に戻りたい。




アイツが突然消えた空白の6年間。




どこで何をしていたのか聞きたい。




アイツには聞かなくちゃいけない事がたくさんあるんだ。