「りんりん？」
固まって動かない私の顔を覗く夢月君。
か、顔が近い…！
ドキドキと暴れ出す心臓。
「と、友達として…だよね？」
そうだよね。夢月君が私の事を女として好きなんて、そんなことないよね？
「違うよりんりん。俺は、りんりんを一人の女として好きだよ」
……そんなことあった。
「…………………………え？」
時間をかけてやっと出た言葉がこれだった。
「りんりんの優しい所。りんりんのいつも空気を読んで行動している所。りんりんの俺たちをブランド品として見ないで同等に扱ってくれる所。りんりんがすぐ照れる所。りんりんが俺が大好きで仕方ない所。言い出したらキリないけど、全部、全部好きだよ」
スラスラと私のす、好きな所を言う夢月君。
その表情は真剣で、真っ直ぐ私を見据えていて、冗談で言ってるようには見えない。
