「着いたー。ここだよ」
ガラガラと窓を開けて私たちは座る。
「綺麗……」
縁側から見えるお庭は、池があって鯉が泳いでたり、竹林があったり、夜だからライトアップされていてとても綺麗だった。
「良かったー。気に入ってくれて」
「とっても綺麗!」
「ふふっ。じゃーりんりん。俺と少しお話しよー?」
「う、うん」
夢月君と二人きりで改まってお話なんて緊張するなぁ
最初は、夕凪のことだったり朝日達の事だったりを話していた。
ちょうど、話が切れたところで
「ねぇりんりん?まだ…俺の事、好きでいてくれてたりする?」
真剣な表情で、そう聞いてきた。
ドクリ
心臓が嫌な音を立てる。


