「むっうっちゃーーーん!!」
海月君を爽君が落ち着かせていると、語尾に音符を着けた麗さんが来た。
ていうか、ドアを思いっきり開けて入ってきた。
「どうしたの?麗。取り敢えず俺の所おいで?」
ちょいちょい、と麗さんを手で招いた夢月君。
「なぁに?むーちゃん」
それにしてもこの二人、お似合いだなぁ
麗綺麗だし、夢月君も顔綺麗だし
羨ましい……
なんて思っていたら
「いででで!いったぁいむーちゃん!なにするの!」
「何ってお仕置き?」
麗さんの頭にグーの両手をセッティングした夢月君は、グリグリと麗さんの頭をヤッた。
あれ、ちょー痛いやつだ
「むーちゃんのイジワルゥ」
「あの部屋の場所教えたの麗でしょ?全く悪い子だなぁ麗は。ん?もっとお仕置きして欲しい?そうかー。じゃあもっとヤッてあげるね?」
「いや、ちょ、むーちゃん?」
ジリジリと麗さんを部屋の角に追い詰める夢月君。
見てて面白い。
「うぎゃぁぁぁぁ」
いつもと違うお嬢様らしからぬ麗さんの声が松山組に響いたとか響かなかったとか。