私たちの頭は混乱状態だ。
一歩、部屋の中に入って見る。
部屋の中にある家具は机と椅子、パソコン2台だけの殺風景な部屋。
いや、殺風景じゃないか。
だって、隙間が無いほど壁全部が海月君の写真で埋め尽くされてる。
「おいおいなんだよこの部屋」
「なんで、俺ばっかり…」
「気持ち悪いな」
「海月がたくさん居る」
机の上に無造作に置かれた大量の写真。
一番上にあるのは恐らく昨日の写真だ。
もしかして海月君、四六時中監視されてる…?
だって寝てる写真から歯磨きしてる写真、私たちと一緒に居る写真に倉庫での写真まである。
こんなこと出来るのって……
「なぁにしてるの?みんな」
「む、つき君……」
しか居ない、よね?
いきなり現れた夢月くんは、壁にもたれて腕を組んで居る。
「おまっ…気配消すなよ」
全然気づかなかった…


