「朝ご飯だから食堂行くぞー」
そう言って連れてこられた食堂。
「おはようお前らー」
「「「「「おはようごぜぇます!」」」」」
既に父さんと母さんと麗は席に座っていた。
「よし。全員揃ったな。よく聞けお前ら。こいつは夢月。俺が前田組から拾ってきた。昨日から俺たちの家族だ。仲良くしてやれよー」
「「「「「うっす!」」」」」
ここの組員も、少しは抵抗すればいいのに…
なんで誰も反対しないんだよ
なんでこんな汚い俺を受け入れてくれるんだよ…
俺は翔と麗に挟まれてご飯を食べた。
その後、やっぱり昨日の和室に翔と父さんと行く。
どうやら俺の素性を聞くらしい。
「さて夢月。まず何から聞こうか」
「まずは苗字じゃね?」
「夢月、苗字はなんだ?」
「有川…有川夢月」
「家族構成は」
「父さんと母さん、俺と双子の弟」
「双子か……仲良いのか?」
「うん」


