お父さんってどゆこと?
あれ、ここって確か松山組……
夢月君の苗字は松山……
じゃあここってもしかして夢月君の家って事!?
「おい夢月どういう事だよ」
「説明するから部屋移動しよー」
「あ、あぁ」
私たちは組長さんに会釈して、夢月君に着いて行く。
移動している途中
「若お疲れ様です!」
「次俺の稽古して下さいよ」
「夕食準備出来たら呼びに行きますね!」
「もしかして若の部屋に案内するんすか?」
「珍しいっすね」
なんて厳つい組員さん?に話しかけられる夢月君。
もうハテナしか浮かばないよね。うん。
「入って入ってー」
夢月君に施されて入った部屋。
そこは黒を基調としたモノクロな部屋だった。
机にイス、本棚にタンスにソファにベッド。
必要最低限の家具しか置いてなかった。
殺風景と言うか、寂しい部屋な印象を受ける。
「そこのソファに座っててー。今飲み物持ってくるから」
そう言って夢月君は部屋を出て行った。