「お前たち、合格だ。まぁそんなに緊張するな。と言っても無理だろうけど」
私たちは肩の力が抜ける。
「ありがとうございます」
「いや、いいんだ。それより君が海月君だね?」
「は、はい」
何故か海月君をピンポイントに指名した組長さん。
「そうか……うん。確かに……いや、なんでもない。気にしないでくれ」
「は、はぁ」
組長さんは一人でブツブツ呟いていた。
少し怖かったり
「今食事の支度をしているんだ。君たちの歓迎会だ。少し待っててくれ」
「ありがとうございます」
雰囲気が和やかになってきた時、
コンコンコン
「俺です父さん」
聞き慣れた声が、聞こえた気がした。
間違いじゃなければ、夢月君……?
「あぁ入れ」
「失礼しまーす」
あ、聞き間違いじゃなかった
なんと部屋に入ってきたのは夢月君だった