私たちは学校を休むわけにも行かず、学校が終わってから病院に毎日通っている。



夢月君は、ずっと休んでる。


一日中、ずっと海月君の手を握って話しかけてる。



そして海月君が眠ってから1週間。



学校で授業をサボってる時


プルルル


朝日のスマホが鳴った。


「もしもし夢月?……まじか!わかったすぐ行く!」



朝日の表情が、久しぶりに明るくなった。


海月君が眠ってから誰一人として笑ったりふざけたりしなかったもんね。


「夢月がなんだって?」



「海月が目、覚めたって!今から行くぞ」



「良かったぁ」



急いで病院に行くと、病室の外に夢月君が居た。



「夢月、入らないのか?」


「アイツも目、覚めたし俺は帰るね。アイツのことよろしく」



そう言って帰ってしまった夢月君。


本当は近くに居たくて仕方ないって顔してるのに……


どうして帰っちゃったんだろ


海って呼んでたのが、いつの間にかアイツに戻ってるし。