「海月が刺された時、刺した奴を半殺しにするわ、海月が目覚めるまで毎日朝から時間一杯までずっとお前んとこ居るわ。俺たちが心配するくらい一睡もしないで毎日来るからよー。普段のアイツから考えられない行動の数々なわけよ。」
「…………」
なぁ夢。
少し、期待してもいいか?
まだ、俺の事嫌ってないって、思ってもいいか?
「でも海月君目が覚めて良かった!早く治って退院してね!」
「おぅよ」
それからグダグダと喋って、面会時間が終わったので帰って行った朝日達。
驚異の回復力をみせた俺は、3日で退院した。
まだ腹地味に痛いんだけどね。
病院嫌いだから医者に我儘言って退院させてもらった。
目が覚めたあの日以来、夢が姿を見せることはなかった。
そして今、俺は久しぶりの倉庫に来ている。
朝日達から一人で来るように言われているから、一人で来たのはいいけど……
いつも開いている倉庫が閉まっている。
深呼吸をして倉庫を開けた。
パンッパンッパンッ
「海月(さん)(くん)お帰りなさい!」
「お前ら……ただいま!」
クラッカーの音と共に迎えられた俺。
思わず泣きそうになった。


