「先生!海月は!?」
手術室から医者が出てきた。
「親御さんですか?」
「はい」
「説明をするのでこちらへ」
そう言われて海月の両親は医者と一緒にどっかの部屋に入っていった。
俺たちも海月の容態聞きたかったなぁ……
暫くして海月の両親が戻ってきた。
それはそれは鬼の形相で。
この短時間になにがあった……
いつも優しい海月のお母さんの顔が般若だ。
そして一直線に夢月の所へ行き
パシンッ
頬を叩いた。
「「「「っ!」」」」
予想外の行動に驚く俺たち。
「なんの為にあんたを海月の側に居させてると思ってるのよ!聞けばあんたを庇って海月が刺されたそうじゃない!ふざけんじゃないわよ!この役立たず!あんたなんて海月を守るぐらいしか利用価値ないんだからしっかり働きなさいよ!クズ!」
どういう、ことだ……?
海月のお母さんは、何を言っているんだ?
目の前で、信じられない事が起きている。


