オレとアイツ



「あー、肋イッたかも」


俺の返答に、朝日が飛鳥総長に近づこうとした時だ。



「殺してやる……殺してやる!」



飛鳥総長がヤバイ目つきで、アイツを睨んだ。



手にはサバイバルナイフが握られている。



アイツがヤバイ。


飛鳥総長がアイツに向かって走り出すのと同時に、俺も最後の力を振り絞って走り出した。



「夢月!」


グサッ


「うっ……」


久々に、アイツの…夢月の名前を呼んだ。



腹にナイフが刺さる。



血がダラダラと流れる。



「「「海月!」」」

「海月君!」



朝日達が駆け寄ってくる。



「やった…やったぞ。ぎゃははははは!松山夢月よぉ、大っ嫌いな弟に庇われた気持ちはどうだぁ?ぎゃははははは!夕凪の副殺ってやった。ぎゃははははは!」



「………殺す」



飛鳥総長の高笑いと、アイツの低く威圧感のある声と共に、俺の意識は途絶えた。