寝てる健を抱いて、健の着替えやらなんやら入ってる、重いバッグを担ぎ、慌て電車を降りた。


家までは、歩いて15分。


…お、重い~。

健、起きてくれないかなぁ…



と、思いながら、なんとか歩いて家にたどり着いた。


玄関のカギをあけようと、バッグに手をつっこむと、さっき藤居くんからもらったメモが、カギと一緒に出てきた。



…………。




玄関を開けると、健が起きた。

「おうち、ついた?」

「着いたよ。お風呂入ったらごはん食べようね。
なに食べようか…」


そんな会話をしながら、壁に掛かってる鏡に映る自分の顔を見た。

…ゲッ!ヒドッ!


こんな化粧の崩れまくった顔で、藤居くんと再会してしまったのか…



ショックで玄関に座り込んだ…